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「生命力」について

なんだか作文みたいなタイトルだけど
(-∀-;)

ここ数ヶ月、仕事中に浮かんでは消え浮かんでは消え…
文章として残しておこうと思って、今夜UPしておきまする

一昨年の夏(もう「一昨年」だよ、早い!)、リッキーの誕生直後に、
リッキーの主治医のI先生から、「染色体異常・18トリソミーの疑いがある」と告げられて、
帝切後の複雑な心境の中、MFICUのベッドの上で、
私は携帯を握り締め、「18トリソミー」について検索しまくった

「予後不良」
「短命」
「1年後の生存率は10%」

不吉なことしか目に留まらない

そもそも「18トリソミー」なんていう言葉を知らなかったし、
なんだかすごい宝物を神様から預かっちゃった気がした

NICUにいるリッキーに一刻も早く会いに行って、いっぱい褒めてあげたいと思った

色々なサイトに載ってた言葉
「生命力がない」
「生命力が弱い」

あの時は、その言葉について、そのまま受け止めていたように思うけど、
今になって、じっくり考えたりしてしまう

「生命力」

辞書を引いたら、「生き続ける力。」って書いてある

私ね、「生命力」って、2つの要素があるような気がするんだよね

まず、「生きようとする力」
そして、「生き続けるために実際に必要な力」

18トリソミーに限らず、重篤な疾患を抱えたベビちゃんは、
「生きようとする力」をしっかり持ってるんだと思うの

だけど、「生き続けるために実際に必要な力」が少し足りないんだと思うのね

だから、そこのところを、発達した医療技術でサポートしてあげる、っていう

そもそも生命体って生きようとしてるわけだから、
「生命力がない」の一言で片付けるのもなんだか寂しい話だなぁと思う

自死なさるかたについて思うのは、「生き続けるために実際に必要な力」はあるけれど、
心の病などで「生きようとする力」が足りなくなってしまったんじゃないか、って

「生命力がない」

リッキーは生命力が無かったか?

私には、最期の瞬間まで、リッキーは生きようと懸命だったようにしか思えなくて、
そんなリッキーに、「生命力がない」っていう表現は、バッサリ切り落とされるみたいで哀しすぎるよ…

「生きようとする力」
「生き続けるために実際に必要な力」
どちらも大切なもの

今、両方を充分に持っている私は、
「誰かのために私が出来ることをすること」が、私のエネルギーを生かすことのように思うので、
頑張るとかそういうわけでなく、実行していきたいです

ケンゴにーちゃん

先週、越境入学した中学校を無事に卒業しました

卒業式前に渡された手紙には、「3年間楽しかった」と書いてあって、良かったなぁと思いました

教育委員会へ何度も通ったのが、昨日のことのように思い出されるわー

希望通りの県立高校にも合格して、今は羽を伸ばしまくりです

眉毛も無くなってしまった
↑レイナの仕業

ケンゴもまた生命力が充実してる人だと思うので、それを無駄にしないようにしてほしいなぁ

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